白井田「回天」記念碑

太平洋戦争終戦直前の1945年7月、特攻兵器回天の搭乗員和田稔少尉(東京帝国大学在学中・当時23歳)が光基地から発進し行方不明となりましたが、同年9月の枕崎台風により、白井田地区の高瀬の岩礁に漂着しました。こうした事実を基にドキュメンタリーテレビ番組が制作され、2006年には、横山秀夫原作「出口のない海」が監督・佐々部清、脚本・山田洋次で映画化されました。
上関在住の原田博之氏は、1979年、和田稔氏の末の妹である若菜さんを漂着現場に案内して以来親交があり、記念碑を作りたいという想いを長く胸に秘めてきました。その熱く誠実な心に賛同した有志と地区の協力により2011年8月、白井田公園内に建立されました。
碑は2人が別れを惜しんで手を取り合う姿を表現し、安らかな眠りのために丸い出口を作り、そこから周防灘の海が見えます。
この記念碑で戦争の実態を振り返り、戦争の無残さと平和の尊さを後世に受け継いで欲しいと願っています。


蒲井八幡宮樹林(県指定自然記念物)

社殿の周囲の樹林は、暖帯の常緑照葉樹の原型を保っている優れた天然林で、瀬戸内海沿岸地方の自然植生を知る上で学術的に極めて貴重な樹林です。


八島浄慶寺からの眺め

八島集落の高台にある浄慶寺から海を眺めた景色です。島の曲線と海のコントラストがなんとも言えず美しい。故 画家・川口健治もこの景色が大好きでした。


御汗観音(みあせかんのん)

上盛山に通じる道の途中、上関海峡を見下ろす高台のお堂に観音像が祀ってあります。
1646年(正保3年)、庄屋の中島屋太郎右衛門と住職の桂樹比丘(けいじゅびく)が夢枕のお告げにあった鹿水という場所を掘ると、観音像が現れました。
その観音像を安置したものと伝えられ、観音像の胸のあたりがいつも濡れているように見えるので、御汗観音と呼ばれるようになりました。多くの参拝客が訪れ、毎年4月には春の大祭があります。
近年、パワースポットとしても紹介され、神秘的な雰囲気が感じられます。


                  

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●御汗観音にある六角殿